展示什器の耐久性キャスター編

什器底面のキャスターの必要性

そもそも、なぜキャスターが必要なのか。

店舗はお客様から飽きられないため店舗の改装をかなり頻繁に行っているのをご存じでしょうか。
その際に什器の一時的な移動が必ず発生します。だから据置型の場合はとても嫌われます。

でも、有名ブランドで据置型を採用しているところもあります。

もちろん、ブランドとして世界統一的な店づくりに同意してくれないなら商品卸しませんよ。という圧倒的なシェアを持っているブランドでありがち。ただ、そういったことも含めてのブランドで、その世界観が好きで購入するんだからそれはそれでいいのだと思います。

キャスター部品の選択に必要な4つの知識

長期間にわたる使用で変形する部品は使わない

展示什器の問題で最も多いのがキャスターの劣化。つけないという選択肢もあるが、売り場担当他社から不評を買うようなものです。今回はキャスターの選び方についてのお話です。

と、そんな超例外は別にして、施策に協力してもらう立場としてのメーカーはお店の苦労に共感できないと、なかなかいい場所を提供してもらったりが難儀することもあります。

ほかに、季節の変わり目。新製品の発売。商品の属性によって様々な改装機会が生まれますよね。そもそものトレンド変化があったらお店としても無視できない。

なので、キャスターはできるだけつけたいところ。搬入する私たちも大いに助かるし、設置場所の微調整もやりやすい。ただし、ついていればいいかというとそんなことはありません。むしろキャスターが苦情になることだってあります。

キャスターの種類

キャスターといっても様々です。

一般的なキャスター

圧倒的によく見るタイプで、台車の下なんかに付いているタイプ。写真は内村製作所100-Nシリーズ 自在車(ナイロン車)というやつです。

展示什器に使える内村製作所100-Nシリーズ 自在車(ナイロン車)

レベラー付きのキャスター

これは、内村製作所の600AFシリーズ アジャスターフット付固定キャスター(ゴム車)というもので、什器の設置後に固定と高さ調節が目的のキャスターです。床って意外と歪んでますのでこのタイプは重宝しますが、設置後、移動時には全部緩めるという面倒さがあります。しょっちゅう動かすわけじゃないのでこれも選択肢です。似たようなものが豊富にあります。

展示什器に使えるレベラー付きキャスター内村製作所
600AFシリーズ アジャスターフット付固定キャスター(ゴム車)

次は自在キャスターと言います。写真は岡本工機 低床式自在キャスター(UT-50)。ベース部分がくるくる回る。キャスタの高さがあまりないのが特徴です。キャスター感が出なくて美しい。

展示什器に使える岡本工機 低床式自在キャスター(UT-50)

キャスターの材質別の特徴

キャスターには材質がいろいろあります。代表的なものを特徴別に書いていきます。

  • 鋼鉄・・・・・説明不要かと思います(笑)
  • ウレタン・・・ナイロンと性質が似ていますが、固さはいろいろと種類が豊富。
  • ナイロン・・・・とにかく硬くて強度がある。摩擦がほとんどないから動かすとゴロゴロ大きな音が出ます。
  • 合成ゴム・・・摩擦が強く始動性が低いのと、耐油性や耐候性には弱い。
  • エラストマー樹脂・・・・合成ゴムの弾性とプラスチックの剛性。走行痕が発生しにくいスーツケースにく使われますね。

どれ選ぶんだい?ってなりますが、おすすめはナイロンです。移動はうるさいですが、什器が重いと半年から1年くらいで車輪がつぶれて円じゃなくなってしまい、転がらないことが発生します重い場合は要注意です。レベラー付きの場合はちゃんとセットしとけば問題ないんだけど、売り場の人たちがやってくれないことも想定してください。

展示什器の重さが重要

キャスターを選ぶとき、重要なのは取付場所です。例えばボルトで固定するならその場所が強度的に問題ないことと、そもそもボルトで止める場所があるかどうかです。なにせ展示什器は鉄製なら小さくても20Kgとかのものが普通にあります。ディスプレイとかついてるともっと重い。だから、製造段階で設置とすべて織り込んで作らないとコストもかかっていきます。

で、重さを正確に把握したら、キャスターのスペックを見てみましょう。耐荷重は「N」「kgf」という単位で表記され、これがキャスター1個あたりの耐荷重です。
「キャスター1個あたりの耐荷重×使用個数×0.75(安全率)=総荷重」
で算出します。当然、総荷重が什器の総重量を上回るように選びます。
床面がフラットでない場合などに3個で荷重を支えることになるため、1/4つまり、0.75は安全率として計算に入れます。

キャスター向けの便利なグッズ:ストッパーの使用

通常、フロント側2か所ほどブレーキの付いたキャスターを採用することもありますが、サイズや在庫的にブレーキ付きが無いということもあります。そのような場合は、写真の様なキャスターストッパーなる部品を使用します。
これがあれば多少のでこぼこも吸収可能です。ブレーキが壊れた場合でもキャスターを交換しなくてもOKです。

展示什器にキャスターストッパー

展示什器に最適なキャスターの価格など

他にも、車輪の大きさは設置場所を考えなきゃなりません。でこぼこの床面の場合は、車輪の径が大きい方が移動させやすくなります。最近の床は綺麗で、カーペットタイルなんかもありますよね。なのでできるだけ小さくて、耐荷重が高いものを選びます。ありがたいことに私たちは最も安価なナイロンを選ぶことが多いです。什器が軽ければレベラー付きでもいいんだけど、前述したとおり売り場の人たちがやってくれないことも想定するとナイロンがもっともいいかなと思います。

いかがでしたでしょうか。キャスターを見たらプロ中のプロがやったか、単なる業者がやったかすぐにわかります。

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