量販店への展示什器搬入時に使用される車両は、そのサイズや種類に応じて異なる特徴を持ちます。これらの車両の種類、それぞれのメリットとデメリット、輸送時の注意点、そして什器の固定方法についてまとめます。
目次
車輛選定ができなきゃプロとは言えない。
当社は家電量販店、カメラ量販店の主要店舗で什器設置を行ってきた経験から、これから書くことは、ほとんど考える必要は無く進められる内容なのですが、この業界に関わり始めたころを思い出してどういった点に注意するべきかまとめてみます。
輸送は、什器設置のスタート地点
什器の設置において、まずは目的のお店まで輸送しなければなりません。しかし、トラックなら何でもいいとは言えません。ここを間違えて万が一でも搬入が中止となると、スケジュールが大きく狂うこととなり、お客様に大きな迷惑となります。
什器搬入計画とは、車輛選びで9割決まる
近距離なのか中距離なのか、遠方なのか。また、1日に1件の設置ということもあれば2件、3件ということもあります。設置する什器を運んで終わりではなく、古い什器との入れ替えが発生することもあります。そうなると待機場所や駐車のことも考えなければなりません。特に都市部においては大型の車両は駐車スペースが少ない。というよりほとんどない状況ですので、この辺りのやりくりを立案して、計画書にまとめて数人でシュミレーションをします。
特に問題になるのは什器をどのように荷台から卸すかというところ。ですので、サイズとして車両内に格納できればいいというわけにもまいりませんので、荷下ろしに必要な装備を持った車両を選定します。
つまりは、割と特殊な車両になります。そして、特殊なだけに、かなり事前に車両をスケジュールを抑える必要もあり、およそ2週間から1か月前には計画が立てられます。
車輛の問題は什器設置のスケジュールにとって大きな問題になることも
先にも述べましたが、車両を間違えると搬入ができません。しかも車輛確保の事前準備期間は2週間以上あって、明日やり直すというわけにもいかない。車両だけならもしかしたら都合よく明日も空いているかもしれませんが、自らの施工スケジュールがそもそも大丈夫か。また、メーカー担当者、売り場責任者、売り場のスケジュール(棚卸や他の什器搬入、工事の有無など)が再調整となるとわけで、翌日にやり直しなんてほぼ無理です。
当然ながら、あらゆる事前準備を行います。
車輛選定がここまで大きな影響を及ぼすわけですから、お店によっては搬入口の状況、特に高さ制限や、スロープの幅とか「R(回転半径)」の状況とかを事前に把握していなければなりません。それと、搬入口は基本的に商品在庫がひっきりなしに入ってくる場所です。都心部の大型量販店ですと、トラックが4台くらいは同時に荷下ろしできる場所があり、数台が順番待ちをしています。忙しい時間帯に短時間で通常業務の妨げにならないように搬入するためには警備員さんや、ストックヤードの状況も確認しなければなりませんので、想像以上に調整に時間が割かれることとなります。
どんな車両を使うのか
お店によって状況は様々ですが、什器の台数が1台という場合で、大型の什器が無い限り、都心部で最も使用する車輛はハイエースやキャラバンです。高さ制限考えてハイルーフではない通常ボディ。ワイドは高速料金が高いのでボツです。都心部だったら半この車両が最も使いやすいです。


ハイエースやキャラバンはほぼ同サイズ。見た目には大きく見えますが、パトカーでおなじみの、あのクラウンより、全長は21.5センチ、ホイールベースも35センチ小さいんです。


もちろんトラックも良く使用します。雨の心配を考えるとアルミバンといわれる箱型の2トン車ですね。
特に引っ越しでもよく使われるゲート車が使いやすいと言えます。

他にもどんなトラックを用途に応じて使い分けているかも以下にまとめてみました。
車両の種類と特徴
- 小型トラック:
- 特徴: 小型のトラックは市街地でも運転しやすく、比較的狭いスペースに駐車できます。
- メリット: 操作性が高く、小回りが利きます。
- デメリット: 積載量が限られているため、大きな什器や多数の什器を運ぶのには向きません。
- 中型トラック:
- 特徴: 汎用性が高く、多くの什器を運ぶのに適しています。
- メリット: 一定の積載量を持ちつつ、機動性もそこそこ保たれています。
- デメリット: 小型トラックに比べて取り回しが難しいことがあります。
- 大型トラック:
- 特徴: 大容量の積載が可能で、大規模な搬入に適しています。
- メリット: 大量の什器を一度に運べます。
- デメリット: 運転や駐車には特別な技術が要求され、市街地では取り回しが難しいです。
輸送時の注意点
- 道路状況と車両サイズ:
- 量販店への道路状況や駐車スペースを考慮して、適切なサイズのトラックを選ぶ。
- 積載計画:
- 什器のサイズと重量を考慮して、車両の積載計画を立てます。
- 車両へのアクセス:
- 量販店の搬入口のサイズとトラックの高さを確認し、問題なく搬入できるか事前に確認します。
什器の固定方法
- ストラップやロープの使用:
- 什器が車両内で動かないように、ストラップやロープを使ってしっかりと固定します。
- 緩衝材の使用:
- 什器に傷がつかないよう、布や緩衝材を使用して保護します。
- 重心の配慮:
- 什器の重心が安定するように積載し、車両のバランスを保ちます。
- 積み重ねの回避:
- 什器を積み重ねることで生じる損傷を防ぐため、できるだけ平置きで輸送します。
これらの点を考慮することで、什器の安全な輸送を確保し、量販店でのスムーズな搬入と設置が可能になります。適切な車両選択と輸送方法の計画が、什器搬入の成功の鍵を握ります。
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