什器設置:量販店内にSISを作る

このところ日々什器設置に関する記事を書いていますが、今日はいつもより少し大きなお話です。
今回頂いた仕事はSISの設営です。詳しくご案内します。

タイトルにある【SIS】って何??

SISは”Shop In Shop”の略です。量販店にメーカー専用のブースがあるのを目にしたことはありませんか?
有名どころだとApple社なんかは殆どの店舗にSISを設けていますよね。そう、あのメーカー専用ブースの事です。
Shop In Shopと言ったりメーカーブースなんて呼んだりもします。

什器の最高峰!SISはとにかく目立つもスペース確保は簡単ではない

量販店にメーカー専門のSISを設営することで、沢山の商品を展開することが出来ます。
それだけではなく大々的に什器、POP、商品、大型モニターでの商品PRと、それはもうとにかく目立ちます!
ですが店舗の中でもかなりのスペースを占有するわけですから簡単に設営させてもらえるわけではありません。
名の知られた有名どころのメーカーさんであっても商品が売れる見込みが無ければ店舗としてもなかなかそのスペースを与えることは難しいのです。

什器+SIS設営には時間が掛かる

かなり大掛かりな設営作業となりますので完成まで時間を要します。ですが何日もかけるわけにもいきません。
後ほど完成写真をご紹介しますが当社は今回施工は店舗閉店の22:00~翌朝までに全ての工程を完了しました。
この短時間で施工を完了させる為には事前準備、段取りも大切になります。

必要な事前準備

メーカーさんと店舗の間でSISスペースの確保が出来た後、先ずは完成図の作成。そしてそれに必要な什器、POP、柱パネル等々SIS設営に必要な部材を調達します。
並行して設営現場の下見。これはかなり重要です。現在の状況とどのように変更していくのかをイメージしながら電源の位置、柱のサイズ、天井の作りがどんな状態なのか等々隅から隅までチェックします。
そして設営に必要な什器、部材、工具や道具類を全て一覧表にまとめ設営準備に入ります。

什器+SIS

施工スタート

いよいよ施工当日。こういった大掛かりな工事はお客様のいない閉店後が望ましいです。今回工事は閉店後~翌朝までの短時間で終わらせなければなりません。テキパキと全荷物の搬入と並行して現状展開品の移動を行い、何もない状態にします。

什器+SIS施工中

ここから床材(タイルカーペット)貼りを行います。タイルカーペットの施工はまた別途記事にしたいと思います。

什器+SIS施工中

床材の施工が完了した後は什器の設置、大型ディスプレイモニターの設置、天吊りPOP、柱パネル、壁面パネル&POPの展開、什器周りの装飾、商品の陳列、ダミーカード&在庫商品の展開と進めていきます。
今回かなり大掛かりな作業となりましたが専門性の高い人員が揃っている当社にとってはお手の物です。
無事に時間内に作業を完了させることが出来ました。

完成イメージ図通りの展開を

当然なことではありますが施工は完成図を基に行います。多少現場合わせになる部分はどうしても出てくるもののイメージ通りに作り上げる必要があります。

什器+SIS施工中

今回はSISの紹介をさせていただきました。如何でしたでしょうか。
下準備をしっかりと行うことでこれだけ大掛かりな作業も数時間で完成させることが可能です。
これにはこれまで培った経験、知識が大いに影響します。
また別の機会に施工ポイントごとの記事をご案内させていただきます。

什器リニューアルで使う工具 ジョイントコーク編

今回は少し専門的は工具のお話第2弾です。
現在当社ではリアテックシート※を用いた什器リニューアルを定期的に行っておりますが、綺麗に施工する為には専門的な工具も必要です。
第1弾では水性プライマーの紹介※をさせていただきました。

今回第2弾ではジョイントコークを紹介させていただきます。

■什器に使うジョイントコークとは

ヤヨイ化学販売株式会社の商品です。壁紙や水性塗料との接着に優れていて隙間の補修材としても最適です。
こちらのジョイントコーク、什器リニューアルには欠かせないマストアイテムなんです。

■カラーバリエーション

ヤヨイ化学販売によると今日現在、カラーバリエーションは40種類。
使用する壁紙やダイノック、リアテックのような粘着性シートの色に近い色を選択します。
現在当社が請け負っている什器リニューアルでは木目調のリアテックシートを採用しています。
ヤヨイ化学販売株式会社のHPからPC上で40種のから色を見極め選択します。
ただ、PC上の色と現物は多少色味に誤差が生じます。ここは内装職人としての経歴がある筆者の目の見せ所。

■40種の色見本からベージュを選択しました

使用しているリアテックの切れ端に届いたジョイントコークを塗って色味の違いを見ます。

什器に使うジョイントコーク

どうですか!?ほとんど違いが無いほどの色です。我ながら素晴らしい!と思ってしまいました。

■什器のどんなところでジョイントコークを使うのか

壁紙貼りの時はクロスとクロスが重なる入り隅に使用するとボンドの役割を果たし剥がれ防止になります。
その他にもどうしても出てしまう隙間埋めとしても最適です。
什器リニューアルでは元々の什器にかなりの量の隙間がありました。リアテックシートを施工する際、どうしても技術だけではカバーできないシーンが出てきます。

什器に使うジョイントコーク使ってみる

什器下地が曲がっていたりするとシートの貼り付け時にどうしてもこのように隙間が発生してしまいます。
こういった隙間の補修にジョイントコークが活躍します。

■隙間にジョイントコークを塗り補修を行う

什器に使うジョイントコーク使ってみる

隙間の部分だけを埋める様に細くしっかりと出し、綺麗に補修を行います。出しすぎは見た目が悪くなりますので禁物です。

■うまく補修するとこのように仕上がります

什器に使うジョイントコーク使ってみる

塗りたてなので少しジョイントコークの方が明るい色味に見えますが時間が経ち乾くと色が落ち着きます。

如何でしたでしょうか。什器リニューアルは下地の問題は常に付きまといます。
ですがしっかりとした工具、道具を選べば新品同様の什器に生まれ変わります。
什器リニューアル等をご検討中でしたら、確かな知識と経験を持ち合わせたメイジエに是非お問い合わせをお願いいたします。

什器メンテナンス:ガラスが割れた場合

什器メンテナンスがなぜ必要か。形あるものはいずれ壊れます。特に不特定多数の人が毎日訪れる量販店では意図的でなくとも物の破損はつきものです。
商品展示時什器にはガラスを使用したものも多く存在します。ガラスも・・・割れるんです。
ガラスは割れると怪我という二次被害が心配されます。

■什器のガラスが割れた場合どうすれば良い?

先に結論を言いますと、什器のガラスが割れたらガラス無しの什器にするか、交換する他ありません。
修理という選択肢は無いのです。

■ガラスの正確な採寸と出来る限りの詳細情報が必要

什器のガラス交換には長さ、幅、厚みの正確な採寸がマストです。また、形状(スライドなのか観音開きなのか等)
スライド式の場合はレールの採寸が必要になってきます。什器の種類で見極めが重要ですね。

什器メンテナンスガラス交換

■採寸間違えは後戻り出来ない

採寸はかなりシビアです。mm単位での正確性は勿論なこと、鍵穴の位置やガラスの被り部分(ガラスとガラスの交差部分)の指示も必要です。採寸した→作った→現場でサイズが合わない。なんてことにならぬよう専門性を持った人物が対応した方がより間違えがありません。
メイジエでは我々が直接採寸を行い事細かに提携先のガラス屋さんへ詳細を伝えガラスの作成を依頼しております。
什器の製作、設置は勿論の事、補修、修繕も一貫して対応が可能でございます。
什器メンテナンスの重要な一部のお話でしたがいかがでしたでしょうか。

展示什器のディスプレイリモコン紛失を防止する工夫

商品展示用什器にはディスプレイモニターを使用し販売促進を狙うことは多々あります。
私共も什器設置の際はディスプレイモニターに流す動画の設定(明るさ調節、音量等細かな部分も含め)を行います。什器設置時、操作はモニターに付属されているディスプレイリモコンを使用しますが使うのはこの一回きりではないんです。以後使用する際に紛失しないよう工夫していますのでその紹介をさせていただきます。

展示什器ディスプレイのリモコン

■初回設定以降どんな時に使用する?

商品展示用什器は短期間での入れ替えは殆どありません。よほど大きな展開方法の変更があれば別ですが大抵は什器リニューアルで対応をします。(当社什器リニューアル得意です!!ぜひ什器リニューアルページもご覧ください!!)
新商品、モデルチェンジをした場合、当然その販促動画も更新してディスプレイに流したいですよね。
そういった場合、ディスプレイモニターに新製品紹介動画をUSBデータ等で転送し記憶させます。
この時にディスプレイリモコンを使用します。
他にも店舗での音量調節や明るさ調節の再設定。不具合が出た際のメンテナンスにも使用します。
ですので什器設置完了後もディスプレイリモコンを操作する機会は結構多いんです。

■展示什器ディスプレイのリモコンは無くなる?

管理をしっかりしないとすぐ無くなります。什器にポンと置いてしまったり結構しがちですがいつのまにかリモコンだけ別の什器の方に移動してしまっていたり、レジ裏に行ってしまったり、什器の下に落ちてしまったりということが実際あるんです。

展示什器ディスプレイのリモコン置き場所

 ↑モニターから離れたところにポンと置いておくと紛失の可能性は高まる。

■展示什器ディスプレイのリモコンの紛失を防止する工夫

①どのメーカーさんのリモコンなのか明確にしておく

 ディスプレイリモコンにメーカー備品であることを示すのです。これにより仮に別のメーカーさんの什器の方へ移動してしまったり、レジ裏に行ってしまってもリモコンさえ見つかれば元々の什器まで戻ってきます。
 当社が什器設置を行う際はリモコン裏にメーカーさんの名前を示すシールを貼っています。

②置き場所を常に同じ場所にすること

 基本はディスプレイモニターの直ぐ近くに置くことです。ですがルール決めだけですと不安ですよね。もう一つ念押しでマジックテープで固定して使用後はその場所に戻ってくる仕組みを作ります。
 モニター近くであり、商品展開の邪魔にならない場所。当社は大抵の場合モニター裏に付ける様にしております。

展示什器ディスプレイのリモコン置き場所2

この2つを予め施すことで紛失の可能性は殆どなくなります。

展示什器ディスプレイのリモコン置き場所3

今回はディスプレイリモコンの紛失を防止する工夫を紹介させていただきました。
什器設置の際、メーカーさんの備品はリモコン以外にもありますが、概ねこの方法が転用できます。
細かい部分まで手を加えるとお店もメーカーさんも探す手間が減り、時間の有効活用に繋がるのです。

什器に使用する鍵について

そもそも什器の役割って何でしょう。・・・そうですね、一言では言えないのですが、販促力を高めるため商品を見やすく、分かりやすく、豪華に、格好良く展示する。であるとか、商品の使用方法や仕様イメージがつきやすいように説明、動画、写真等も一緒に展開する。といった役割がありますよね。
他にもまだありますが、今回は什器の鍵についてのお話です。

■什器に鍵を使う理由

ズバリ!盗難防止です。什器は商品の販促力を高めつつ、盗難防止の役割も担っています。
商品の在庫を例えばダミーカードに置き換えることで盗難防止策はとれるのでは?というご意見も当然ありますが、ダミーカードと実在庫とではやはり見た目のインパクトが違いますよね。
ですが実在庫をジャンジャン棚に並べておくのは盗難の危険が伴います。
そこで見た目のインパクトを保ちつつ、盗難防止の役割も担うスライドガラスを取り付けたうえで鍵を取り付けるのです。

什器の鍵

写真の丸で囲んである部分がこの什器の鍵部分です。
よく見ると、鍵が2つ付いているのお分かりでしょうか?

什器の鍵

実はこれ、意図的に2つ付けているんです。

■なぜ鍵を2つ付けるのか

単純に防犯力を高めるためです。
2つの内、下に付いている鍵は元々什器に付いていたものです。そして上の鍵は後付けした鍵になります。
当社は什器の設置も行っておりますが、後付けの鍵は当社が什器設置の際に提案し、取り付けました。
この什器は海外工場で作られたものですが、もともと付いていた鍵にちょっとした難点があったんです。
防犯上ここでは詳しくご案内できませんが、元々の鍵が壊れてしまった場合でも、もう一つ鍵があれば安心です。
より安心、より安全、より確実にを頭に入れながら設置作業を行っております。

■鍵に付いている赤いシールはなに?

お客様が商品を買いたいと思い、店員さんを呼びます。そしてガラスケースの鍵を開けて商品を取り出します。
売り場には様々な什器、様々な鍵が多く存在します。当然似たような鍵もたくさんあるのです。
お客様が商品を欲しがっている時に「あれ?どの鍵だ?これでもない、これでもない・・・」と鍵を一つ一つ試して・・・。この時間、すごくストレスですよね。
当社は什器側の鍵、そして手で回す方の鍵それぞれに同色のシールを貼って施工をしています。

什器の鍵

このひとつの小さな作業が後々ストレスを生まない役割を果たします。

如何でしたでしょうか。鍵ひとつにしても結構奥が深いんです。そもそも安価すぎる鍵は鍵としての機能を満たさない場合もあります。大切な商品を守るため、鍵の選定やその先にあるストレスを生まない配慮も什器設置を行うプロである我々の務めであります。

什器リニューアルで使う工具 水性プライマー編

今回は少し専門的は工具のお話です。
現在当社ではリアテックシート※を用いた什器リニューアルを定期的に行っておりますが、綺麗に施工する為には専門的な工具も必要です。

什器にリアテックシートを貼るときに使う工具一式

什器リニューアルで使う工具

これは一部ですが大体いつもこのような工具を使っています。
見慣れない工具もありますよね。今回はこの中から水性プライマーを紹介させていただきます。

水性プライマーで接着面を下地を処理

什器リニューアルで使う水性プライマー

水性プライマーの用途は、什器の貼り付け接着面にリアテックシートが付きやすくする為の液状接着剤です。
(本来は塗装の仕上がりと劣化防止を行う為の下地塗料です)
この水性プライマーは50%の水に薄めて使用します。非常に伸びが良く、直ぐに無くならず長持ちします。
リアテックシートやダイノックシートは什器の貼り付け接着面材質や塗装程度によってシートの粘着に影響します。
特にフチ部分や巻き込んでシートを貼る部分はプライマーを塗布しておかないと後々時間の経過とともに剥がれてくる場合があるのです。
ですので私共はこの水性プライマーをシート接着面のフチ、角、シート巻き込み位置に重点的に塗布しています。

什器リニューアルで使う水性プライマーをる

油性プライマーとの比較

什器リニューアルに使えるプライマーには水性の他に油性も存在する。

私共は水性プライマーを使用していますが実は油性プライマーも存在します。
双方使用経験はありますがシートの接着度はどちらも差ほど変わらない印象です。
値段はというと水性プライマーの方が圧倒的に高価です。
では何故高価な方を選ぶのか。

什器リニューアルのでNG理由①:匂い

油性プライマーは安価で速乾性もあり施工スピードが増すメリットがありますが揮発性であり、かなりの匂いを発します。想像しやすい匂いとしてはガソリンの匂いに近いでしょう。
私共は自前の工場等で作業しているわけではなくカメラ量販店にて直接什器リニューアル施工を行っています。
この為強烈な匂いを発する油性プライマーは店舗にお伺いを立てるまでもなくNGなのです。
その点水性プライマーはほぼ匂いを発しません。無臭とまではいきませんが気になるような匂いは発しません。
例えるならばシールを剥がして粘着面に鼻を近づけた時のような匂い。その程度です。
店舗に来店するお客様へも店舗へも配慮をし、高価であっても匂いの発しない水性プライマーを使用しています。

什器リニューアルのでNG理由②:火災防止

油性プライマーは揮発性であり、当然火災の危険性があります。乾いてしまえば危険度は随分と低くなりますが速乾性とはいえ塗布後、乾くまでのリードタイムは30分程度かかります。
リアテックシートの貼り付けはまずシートを剥がす(シールを剥がすイメージ)ところからスタートします。
当然静電気を発しますので乾ききる前に作業をスタートしてしまうと引火してしまう場合がありますので特に注意が必要です。
その点水性プライマーは名前のごとく水性ですので引火の危険性はほぼありません。

如何でしたでしょうか。
今回は少し専門的なプライマーのお話をさせていただきました。最初の写真にありました中にもまだ見慣れない工具がありますかね。また別の機会に他の工具も紹介させていただきますね。

什器設置で活躍する台車

ひと口に『什器設置』と言えど、家電量販店等に什器を設置する際は様々な荷物を持ち込みます。
今日は店舗での什器設置時に活躍する台車のお話です。

什器設置に持ち込むもの

什器設置を行う際は様々なものを持ち込みます。
例えばインパクトドライバーやレンチなどの工具類、何が起きても対処できるように細々した道具も工具箱に入れて持ち込みます。
工具類だけではありません。什器にセットするデモ商品やモック、後付けするLEDや防犯機器、それに販売促進用のPOP類やダミーカード。商品やダミーカードを引っ掛けるフック類。大きなブース設営の場合はタイルカーペットのような床材を持ち込んだりもします。

什器設置で持ち込むものは大きさもまちまち

什器設置作業では多種多様の物を持ち込むわけですが、店舗搬入口から売り場まで一つ一つ手運びという訳にもいかず、大抵の場合店舗から用途に合った台車をお借りします。

台車の種類

家電量販店は日々多くの商品が到着しますのでその分台車も多く存在します。
特に多いのは次の2種。

■カゴ台車

開口部以外の3面が格子状のパネルで囲まれている折り畳み式の運搬用台車です。
荷台を囲う格子パネルに高さがあり、背丈のある什器や荷物や、一度に多くの荷物を運ぶことに優れています。

什器設置に使うカゴ台車

■平台車

手持ち部分が無くキャスターに天板があるだけのシンプルな構造です。
ひとつひとつのサイズは小さいものの連結することが出来る特徴があります。
幅が広くカゴ台車には収まらない什器や荷物も平台車を連結することで解決します。

什器設置に使う平台車

荷運びだけではない活用方法

店舗が営業中の設営であった場合、什器設置作業がお客様の妨げにならないように配慮も必要です。
台車をうまく活用することで即座に荷物を動かすことが出来、お客様や店舗にもご迷惑が掛かりにくくなります。

什器設置に使う連結台車

如何でしたでしょうか。『台車』というと一般的には手押し金具がついたものを想像しますが実は店舗には手押し台車よりも圧倒的にこういったカゴ台車や平台車の方が多く存在します。
本来は商品を荷運びする用途で用意されていますが、作業効率とお客様、店舗への配慮も行いながら上手に活用することが重要です。


  

什器設置を深夜に実施の話

ショッピングモール、特に大規模なものであるイオンモールなどでは、安全管理と秩序維持のために什器設置業者の入館に関する様々な制限が設けられています。これらは通常の来訪者だけでなく、テナントの改装などで作業を行う業者にも適用されます。以下に、業者向けの入館規則の事例、それらの目的、夜間・深夜の警備料の徴収、および入館時の持ち込み制限について説明します。

什器設置に関する、ショッピングモールの案内書類

以下は切り抜いたものですが、こんなルールが存在します。

什器設置に関する、ショッピングモールの案内書類を抜粋

什器設置業者向けの入館規則の事例

  1. 事前登録と承認制度
    • 什器設置業者は作業を開始する前に、事前に登録し承認を受ける必要があります。これにより、ショッピングモールの管理者が誰がいつ、どのような目的で施設内にいるのかを把握できます。
  2. 安全講習の受講
    • 特定の作業を行う業者には、入館前に安全講習を受講することが求められる場合があります。これは作業中の事故を防ぎ、安全を確保するためです。
  3. 入館許可証の携帯
    • 承認された什器設置業者は、常に入館許可証を携帯し、要求された際に提示する必要があります。

目的

  • 安全確保:作業中の事故や怪我を防ぐため。
  • セキュリティ維持:不正アクセスや盗難などの犯罪を防ぐため。
  • 施設の保護:施設の損害や不適切な使用を防ぐため。

夜間・深夜の警備料の徴収

以前は、フロアマネージャーとかが立ち会っていましたが、最近は労働基準法の運用が厳格になってきているので、立ち合いは警備員というのが建前です。とはいえ、責任感が強いフロアの担当者はだいたい自分で立ち会います。フロアの担当者の方は、通常勤務後に対応している場合も多く、大変お疲れのところ立ち会っていただいているので、こちらも作業を早めに切り上げられるように什器設置の準備段階から工夫をしています。早く終わることは正義ですね。

  • 夜間や深夜に作業を行う場合の追加料金
    • 一部のショッピングモールでは、夜間や深夜に什器設置作業を行う業者からは追加の警備料を徴収することがあります。これは夜間の警備が通常よりも手厚くなるため、それに伴うコストが増加するためです。

入館時の持ち込み制限

  • 危険物の持ち込み禁止
    • 可燃性の液体や爆発物など、危険とみなされる物品の持ち込みは禁止されています。
  • 大型機材の事前申告必須
    • 大型の機材や特殊な設備を持ち込む場合は、事前に申告し許可を得る必要があります。

これらの規則は、ショッピングモールを安全で快適な場所に保つため、そしてテナントおよび来訪者の安全を守るために非常に重要です。ショッピングモールの管理者はこれらの規則を適切に適用し、状況に応じて適宜更新されます。

什器設置は輸入から設計してます。

最近は、海外え製造した什器設置の依頼に対応することがあります。

コンテナドレージでコストを削減

コンテナドレージとは、輸入通関港から倉庫まで、コンテナでそのまま輸送すること。展示什器が大きく、複数ある場合は、コンテナ1本が貸し切りのような状態ですからこの方法が使えます。ただし、倉庫でコンテナの荷受けができることが前提です。

倉庫までの道路が狭かったり、倉庫敷地にコンテナ車両を止めるスペースが必須なので、意外と受け入れできない業者さんが多いです。その場合は港で開墾して、数台のトラックに積み替えるなどしますが、その分、輸送コストがかかってしまますね。ですので、輸入什器を使用する場合はドレージに対応できる倉庫を持っているのは強みなんです。また、これは商品の卸売りにも共通するところです。

意外と困難な什器のコンテナデバンニング

倉庫に到着した什器ですが、一般のトラックなら、車体の横から卸すことができますが、コンテナは真後ろからしか荷を取り出すことができません。間口は、幅2,350mm、高さ2,390mmが一般的です。展示什器のサイズが1,800mm程度ある場合、梱包次第では長い方の寸法は2,350mmを超えるので短い辺からしか卸せません。

こうなると、フォークリフトの爪は標準で1,200mmなので、そもそも爪を刺すことはできても荷を水平に揚げることができません。この場合hは、特殊なアタッチメントで2,000mm以上の長い爪を装着して卸します。

問題は、そのさらに奥にある荷の場合。荷を引っ張り出すわけですが、土台を壊さないように慎重に引っ張り出します。この辺りは経験がものをいう世界ですね。

什器をコンテナの奥から引っ張り出すとき足を壊再内容に注意。すでに壊れている場合もあります。

木箱梱包だったら、廃棄物処理費用もかかります。

海外からの場合、木箱梱包が主流ですが、開梱も大変です。それは仕方ないのですが、木材の処分は産業廃棄物で処理することになりますが、受け入れ倉庫では通常1回のデバンニング分で2万円程度取られます。要するにゴミですが倉庫のスペースを使ってしまうので一日でも早く処分するため、様々な物品を扱う倉庫では溜めておいてということもなかなか難しいです。当社では什器設置日や入荷日などをコントロールして結構ため込んでから出すようにしていますのでここでもコストを圧縮するようなオペレーションが可能なんです。

海上輸送のダメージと梱包物のチェックが同時にできる

ドレージから一貫して荷受けできる強みは何といっても検品です。海上輸送のダメージと、梱包物のチェック両方を一回で行えるので、店頭での什器設置の前に問題がないか確認でき、場合によっては修正が可能です。
実際に、海外製什器の場合は、ちょっとした問題が色々ある場合が多く、どんなもんが多いかは割愛しますが、店頭での什器設置で必要な手順をすべて行い、什器設置の当日に不足が生じないようにして、出荷日を待つようにしています。

什器設置はすべての工程を担当できるとメリット大

いかがでしたでしょう。結局のところ、什器設置だけ依頼してもコストを下げるのは限界があります。設置業者は単に利益を削るだけで、結局、設置に携わるベテラン人材を維持できなくなるので設置品質が徐々に下がっていきます。
全体を委託できることで、適正な利益確保と技術サービス提供のバランスが取れますので、結果的に設置に関わる品質を高いレベルにすることにつながります。こんな、見えない部分も知っておいていただけるとありがたいですね。

ご依頼は、お問い合わせフォームよりお願いいたします。

展示什器のリニューアル施工例

展示什器の全面棚部分をフックをかけるスペースに作り変えた事例をご紹介します。その効果は視覚的な側面と運用的な側面の両方で顕著に表れます。

リニューアルの概要

当然ですが、リニューアルにはすでに設置済み展示什器に持たせられなかった目的があるわけですが、それをどのように実現するかは、什器改造や技術的な知見、卸売りで培った経験も持ち合わせている私たちが最も得意とするところです。売り場担当者からの話とはいえ、様々な商品を見ている売り場担当者が什器の状態維持まで負担してくれるわけではありませんから、そういった側面も考慮しつつ什器のリニューアルの特徴、メリット、デメリット、および使用上の要求事項を列挙します。

具体的な什器への施工例

フロントパネル部分をフックスペースに変えたこのケースでは、一旦、仮組のため店頭から什器を引き上げました。一見、現地ではできなかった大規模リニューアルの様に見えますが、以後は、部品を現地で入れ替えるという手法を取ることを前提としたものです。もちろん、フック部分は未塗装ですので、塗装を施してから展示となります。

既存の什器にピッタリサイズでボルトオンできるパーツ制作

今回、パネルの裏側が棚になっておりましたので、そこのはめ込む形でフック取付用の棚を製作しました。

什器リニューアル後の視覚的な側面の効果

  1. 商品の目立ちやすさ: フックにかかる商品は、棚に並べられるよりも目立ちやすく、顧客の注意を引きやすいです。
  2. 整理された展示: フックによる展示は、商品を整理しやすく、見た目がすっきりとします。
  3. 空間の開放感: 棚よりもフックの方が什器の空間を広く使えるため、店内がより開放的に感じられます。

什器リニューアル後の運用的な側面の効果

  1. アクセスの容易さ: 顧客はフックに掛けられた商品に簡単に手を伸ばせ、詳細を確認しやすくなります。
  2. 多様な商品の展示: フックを使うことで、異なるサイズや形の商品をより柔軟に展示できます。
  3. 商品の入れ替えや再配置の容易さ: フックを使う展示は、商品の入れ替えや再配置が棚の場合に比べて容易に行えます。
  4. 在庫の視認性向上: フックにかかった商品は一目で数を確認でき、在庫管理がしやすくなります。
  5. 空間利用の最適化: 限られたスペースをより効率的に使えるため、店舗内の空間利用を最適化できます。

什器リニューアル後のチェックポイント

このフックに何を吊るすかによっては、フックストッパーなどの補助部品の取付も忘れないように注意が必要です。また、ダミーカードの場合は、カード自体に統一感を出すデザインをして、お客様の目を引くことが可能となります。店舗を巡回する営業の方は、最下段に埃が積もりやすくなりますので注意が必要です。

什器リニューアルの影響

  1. 商品の配置の再考: 新しい展示スペースの創出により、商品の配置や陳列方法を見直す必要があります。
  2. 店舗のデザインとの調和: 新しい什器のデザインが店舗の全体的な雰囲気やスタイルと調和するように配慮する必要がある。
  3. メンテナンスの考慮: 追加された部品や棚は、定期的なメンテナンスや清掃が必要になる場合があります。
  4. 顧客の流れの変化: 什器のリニューアルにより、店内の顧客の動線や流れが変化する可能性があります。

リニューアルのまとめ

このように、展示什器をフック使用可能なスペースに変更することで、店舗の視覚的魅力を高め、運用面での柔軟性と効率を向上させることが可能です。顧客体験の向上と同時に、店舗運営の効率化にも寄与します。

ご依頼は、お問い合わせフォームよりお願いいたします。